短期間で赤字から黒字へ転換し、借換えにより資金面で安定しました。
< 1.企業概況 >
関西にある建設会社ですが、金融機関からの紹介で「経営計画作成セミナー」に参加され、その後、月次の予実管理サポート(MAS監査サービス)を行っています。 お会いしたときの社長の問題点は以下のような内容でした。
< 2.現状での1年後の見通しを作成しました。 >
- 完工高 190,000千円(損益計算書 頁2 )
- 経常利益 △33,000千円( 〃 )
- 期末資金残 △50,000千円(貸借対照表 頁4 )
※期首に比べ△63,000千円当座資金(現預金)が減少しました。
< 3.現状を踏まえて社長に「聞いて」作成しました。 >
現状での問題は、完工高重視で、工事別の利益管理が出来ていないため、限界利益率 8.5%と低い点にありました。 そのため、売上高は、前年比△14%とし、限界利益率の改善と、固定費の削減を行うとともに、現状3年返済を借換により7年返済にしました。
【 改善内容 】
(1)限界利益率の向上
(2)固定費の削減を実施する。(6,200千円の削減)
(3)資金対策として、3年返済を7年に借換えを行う。(長期借入金年間返済減少額17,000千円)
< 4.金融機関の協力 >
当該企業は、実質破綻懸念先でしたが、改善内容を、具体的数値(損益・資金)で示せたことにより借換えに応じてくれました。
【 改善後の損益・資金計画概要(単位千円) 】
| 現状計画値 | 今期計画値 | 差引 | |
| 完工高 | 190,000 | 190,000 | 0 |
| 限界利益 | 16,200 | 54,500 | +38,300 |
| 限界利益率 | 8.5% | 28.7% | +20.2% |
| 固定費 | 49,000 | 42,800 | -6,200 |
| 経常利益 | -33,000 | 11,700 | +44,700 |
| 当座資金 | -50,000 | 5,800 | +55,800 |
格付け《破綻懸念先》でしたが、金融機関が納得できる経営計画が提出でき借り換えが実現しました。
< 1.企業概況 >
A社は、T社の協力会社として自動車部品を供給してきました。 一時、T社の減産に伴い売上が減少したが、現在は回復基調にあります。 T社の関連の売上が70%以上を占め、T社の業況に左右されざるを得ない 体質です。A社の強みは、開発・設計・製造という一貫体制をとっており、顧客企業のニーズに対応できる体制を備えている点にあります。 しかし、生産管理については、「成り行き管理」であり、製造原価が高く利益を圧迫しています。 資金的には、バブル時の土地等の購入資金等の借入金の返済に追われ(過去返済の2ヶ月程度の滞留期間があった)厳しい状況が続いています。 金融機関の格付け状況は、破綻懸念先に該当していました。
< 2.経営改善策 >
- 外注先の選択と、集中による外注費率の低減(2%削減)
- 販売予測の精度アップと見込み生産による短納期化対応
- 金融機関の借換え協力要請(現状5年を10年に借り替え)
< 3.改善後の結果 >
製造原価の低減により生産性の向上がなされ、親企業からの短納期および、コスト削減要請に応えられるようになりました。 また、借り換えにより適正当座資金を確保できました。
< 4.金融機関が納得してくれた理由 >
当該企業は、破綻懸念先でしたが改善計画書提出後に、地銀で以下の点を理由に長期借入金の借り換えに応じてくれました。
- 妥当性のある計画書であったこと。
- 改善内容を、具体的数値(損益・資金繰り)で示せたこと。
- 社長が自分で計画書を説明できたこと。





